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テレビ 逆転人生 船場吉兆 感想

期限偽装、産地偽装、無許可酒造、食べ残しを別の客に出す使い回しが発覚し、記者会見での「ささやき女将」が取り沙汰され、廃業に追い込まれた船場吉兆。当時のオーナーであった湯木尚二のその後が描かれる。

湯木氏は不正の原因はオーナーである自分と従業員のコミュニケーション不足にあったと説明しているが、それは要するに報連相の問題であったという訳だ。ひとつならまだしも数々の不正とその内容をみると、とても現場責任者の判断のみで行われたものとは思えない。番組の特性上、湯木氏を悪者にはできないということもあるが、ここは経営陣の過ちも認めて欲しかった。

とはいえ、社会的にどん底に落ちてしまった身から、再び店を持ち料理の世界で活躍できるようになったのは、料理の腕前とおもてなしの心だろう。その点は素直に賞賛したい。もちろん当人のみの努力のみならず周りの助力があってのものだが、それも湯木氏の人柄ゆえであろう。

偽装問題は家族経営ゆえに、経営陣に口を出せる人材を作らなかったことが大きかったのではないかと思う。経営において人を育てる重要性を再認識した。